保育は誰のため?増え続ける「保護者支援」に感じる違和感

保育について

保育士として働く中で、

「お母さんの気持ち、受け止めてあげてね」

「今お家が大変だから少し待ってあげよう」

と、子どもより先に保護者を優先するようなことがある。

保育の現場にいると、ふと考えることがある。

保育は、いったい誰のためにあるのだろう。

もちろん、子どものため。

それは当たり前の前提だと思っている。

けれど現場では、子どもだけでなく「保護者支援」という言葉をよく耳にする。

保護者の気持ちに寄り添うこと、家庭の事情を理解すること、育児の不安を支えること。

どれも大切なことだし、必要な場面も多い。

ただ、その「保護者支援」が増えていく中で、少しだけ違和感を覚えることがある。

保育の時間の中で、

子どもではなく「保護者のための配慮」が中心になっていないだろうか。

行事の準備、連絡、説明、対応。

体調に変化があっても、家庭の事情ですぐにはお迎えが来れないなど。

気づけば、保護者に向けた仕事がどんどん増えている。

もちろん保護者と協力して子どもを育てることは大切だ。

保育園は家庭と切り離された場所ではない。

それでも、ときどき思う。

本来、保育の中心にいるべきなのは

やっぱり子どもではないだろうか。

子どもが安心して過ごせること。

子どもが自分らしく育っていくこと。

子どもが1日を楽しかったと終えられること。

そのために保育があるはずなのに、

いつの間にか、別の方向に力を使いすぎている気がする。

保護者支援が悪いわけではない。

周りに親族や頼れる人が誰もおらず、

パートナーも仕事を切り上げてこれず。

そんな家庭が本当に多い。

そのため、保護者支援が必要なことも重々承知だ。

でも、それが増え続けたとき、

保育の本来の目的が少しずつ見えにくくなることもあるのかもしれない。

保育は、誰のためにあるのだろう。

改めてそう問い直してみると、

答えはとてもシンプルな気がする。

やっぱり、

子どものためではないだろうか。

子どもを真ん中に考えること。

それが、保育でも、家庭でも、

必要ではなかろうか。

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