北海道出身の私にとって、
本州の真夏は、
「外で遊びたい」という子どもを止める季節だ。
熱中症、紫外線、アスファルトの熱。
どれも今まで経験したこともないくらい。
これでもかと不安にさせられるように、
ニュースを見れば、怖い情報はいくらでも入ってくる。
本当は思いきり走らせてあげたいのに、
気づけば私は「今日はやめよう」と言う側になる。
子どもを守りたいだけなのに、
どこかで少し、「今やりたい」という気持ちを止めてしまう、申し訳なさが残る。
北海道の夏は違う。
最近は暑くなったというけれど、
それでも、真夏でも風が涼しくて、
夕方になればさらに過ごしやすくなる。
「もう帰ろう」と言わなくてもいい時間。
「危ないよ」と先回りして止めなくていい空気。
子どもがただ、戸外で笑っていられる。
あの感覚を知っているから、
私は毎年、夏に帰省したくなる。
でも本当は、帰省だけの話じゃない。
ディズニーやUSJに行きたいと言われたとき。
行ったことの無いレゴランドに行きたいと目を輝かせたとき。
「いつかね」と濁すのではなく、
「行こうか!!」と言える余裕がほしい。
贅沢をしたいわけじゃない。
ただ、
“止めなくていい選択”を持っていたい。
子どもは、思っているより早く大きくなる。
保育の現場で、
何度もそれを見てきた。
昨日まで「せんせい!!」と甘えていた子が、
急に友達を優先するようになる。
急に大人びた顔付きになり、子どもの世界を大切に作り上げていく。
その様子を保育で見ていて感じた。
親と過ごす時間は、
永遠に続くわけじゃない。
だから私は、
今しかない時間を、「お金がないから」で済ませたくない。
止める理由を、
「仕方ない」にしたくない。
物ではなく、「体験」にお金を使える母でいたい。
夏の北海道で、
「行っておいで」と言えるあの感覚を。
どこにいても、
子どもに渡せるように。
私は、余裕と選択肢を取りにいく。
それは、
子どもを止めないための選択だ。

