「保育の質を上げましょう」
保育の世界では、
よく聞く言葉だ。
研修でも、会議でも、
当たり前のように出てくる。
でも時々、ふと立ち止まる。
その“質”は、
いったい誰のためにあるんだろう。
一般的に、「保育の質」と言うと、私が考えるには、
子どもが安心できる環境
発達を支える関わり
保護者との信頼関係
そんなことが挙げられる。
どれも、とても大切なことだと思う。
でも現場にいると、
少し違う形で「質」という言葉が使われる瞬間もある。
見栄えの良い保育環境。
きれいに整った掲示物。
行事の完成度。
保護者にどう見えるか。
もちろん、それらも大事な要素の一つだ。
ただ、時々思う。
それが増えていくほど、
保育士が子どもと向き合う時間は、
少しずつ削られていないだろうか。
保護者からすると、
「保育の質」はとても大切なものだと思う。
大事な子どもを預ける場所だから。
安心できる場所であってほしいし、
丁寧に見てもらいたい。
それは当然の願いだと思う。
私も親のたちばでもあるので、とてもわかる。
でも同時に、
現場の保育士もまた、
同じ気持ちを持っている。
子どもにとって、
安心できる場所でありたい。
できることなら、
もっとゆっくり話を聞きたい。
もっと一緒に遊びたい。
しかし、昔ながらの手書きの書類、
慢性的な人手不足、
何か言われないための、保護者対応を考える時間、
日々、多数の業務に追われているのが現実だ。
だからこそ、時々考える。
保育の質は、
「誰かに評価されるためのもの」ではなく、
本当は
子どもが安心して過ごせる時間のためにあるんじゃないか。
保護者と保育士は、
立場は違うけれど、
願っていることは
きっと同じだと思う。
子どもが、
安心して笑っていられること。
子どもが、
「楽しかった!」とその日1日を終えられること。
そのために必要な「質」とは何か。
私はこれからも、
現場で考え続けたいと思っている。
あなたは、どう思いますか?

