「2歳になったけど、まだオムツが外れない……」
「おしっこはできるようになったのに、ウンチだけトイレでできない」
「トイレに座ること自体を嫌がってしまう」
「布パンツにしたら、嫌がって履いてくれない」
2歳頃になると、子どもの排泄について悩む保護者の方も増えてきます・・!
特に夏は、
「暑いうちにトイトレを進めたい」
「そろそろオムツを外したほうがいいのかな?」
と焦ることもあるかもしれません。

でも、保育園で2歳児の排泄を見ていると、
「トイレができない」といっても、つまずいているところは子どもによって全く違います!!
おしっこはできるけれど排便はオムツ。
排便はできるけれどおしっこはオムツ。
トイレには行けるけれど、便器には座りたくない。
トイレは嫌がらないけれど、布パンツの感触が嫌。
そんな姿も実際にあります。
今回は、現役保育士として2歳児と関わる中で見てきた「排泄のつまずき」と、そのときに大切にしたい関わり方についてお話しします。
2歳児の排泄は「できる・できない」だけではありません
排泄の自立というと、
「オムツからパンツになる」
「トイレでおしっこやウンチができる」
ということをイメージしがちで!!
でも、そこにたどり着くまでには、
いーーーくつもの段階があります。
例えば、
・おしっこが出たことに気づく
・ウンチが出そうな感覚に気づく
・「おしっこ」「ウンチ」と言葉で伝える
・トイレに行く
・便器に座る
・排泄する
・排泄後に拭く
・衣服を上げ下げする
など、いろいろな力が必要でなんです!!

そのため、
「まだトイレでできない=何もできていない」ではありません。
「おしっこが出た」と教えてくれるようになった。
トイレに行くことは嫌がらなくなった。
自分でズボンを下ろせるようになった。
そんな小さな変化も、排泄の自立につながる大切な一歩です。
2歳児の「排泄がうまくいかない」にはいろいろなパターンがある
保育園で2歳児の排泄を見ていると、
本当ーーーに一人ひとり全然違うんです!!
ここでは、実際によくある悩みをいくつか紹介します。
① おしっこはできるのに、排便だけトイレでできない
「おしっこはトイレでできるようになった!」
と喜んでいたら、
「でも、ウンチだけは絶対オムツ……」
ということがめちゃくちゃあります!!
これは何人も見てきました!!
排尿と排便は、同じ「排泄」でも同じように進むとは限らないんです!!
ウンチをするときは、おしっことは違う体の感覚があります。
また、便器に座って踏ん張る姿勢が難しかったり、排便そのものに不安を感じたりする子もいるんです・・・。
一度、排便時に痛い経験をすると、
「ウンチ=痛い」
というイメージから、ウンチを我慢してしまうことも。
そのため、
「おしっこができるんだから、ウンチもできるでしょ」
と考えず、排便には排便の難しさがあると考えてあげたいところです。
② 排便はできるのに、おしっこがトイレでできない
反対に、
「ウンチはトイレでできるのに、おしっこはオムツ」
という子もいます。
これも決して珍しいことではないんです!!
「ウンチができるなら、おしっこもできるはず!!」
と思ってしまいますが、
②でも述べましたが、排尿と排便では子どもが感じている感覚も違います!
また、おしっこは出るタイミングが分かりにくかったり、
遊びに夢中になっているとトイレに行くこと自体を忘れてしまったりすることもあります。
できている部分を土台にしながら、
「まだおしっこは難しいんだな」
と、その子のペースを見ることも大切です。
③ トイレに座ること自体を怖がる・嫌がる
「トイレ行こう」
と声をかけただけで、
「イヤ!」
「行かない!」
と嫌がる子もいます。

この場合、
「どうして座らないの?」
と考えるより、
「何が嫌なのかな?」
と考えてみることが大切です。
例えば、
・便器が大きく感じる
・足が床につかず不安
・便座が冷たい
・トイレの空間が怖い
・水を流す音が苦手
・以前に失敗した経験がある
・ウンチが出る感覚が怖い
など、子どもなりの理由があるかもしれません。
大人にとっては何でもないことでも、2歳児にとっては「怖い場所」になっていることがあります。
トイレに座ることを嫌がっているときは、無理に座らせることだけを目標にしないことも大切です。
まずはトイレに行ってみる。
トイレの中に入ってみる。
便器を見るだけ。
そんなところから始めてもいいのです。
④ 布パンツの素材を嫌がる
これも、実際に保育の現場で見てきた姿の一つです!!
「そろそろ布パンツにしてみよう」
と準備したのに、
「このパンツイヤ!」
と履きたがらない。
大人からすると、
「パンツを履けばトイレの練習になるのに・・・」
と思いますよね( ; ; )
でも、子どもにとっては、
・生地の感触
・締め付け感
・股の部分の違和感
・今まで履いていたオムツとの違い
などが気になることがあるんです!!
布パンツを嫌がるからといって、
「トイレにやる気がない」
「甘えている」
ということではありません。
まずは、その子が何を嫌がっているのかを見ることが大切です。
好きな柄を一緒に選んだり、短時間だけ履いてみたり、
「今日はパンツにしてみる?」と本人に選択肢を渡したり・・・
いきなり一日中パンツにするのではなく、少しずつ慣れていく方法もありますよ!!
「トイレできない」ではなく「どこでつまずいている?」と考える
2歳児の排泄で悩んだとき、私が大切だと思うのが、
「できない理由を探す」ことです。
例えば、
「トイレが嫌」
という一言でも、
「便器に座るのが嫌」なのか、
「トイレの空間が嫌」なのか、
「おしっこをするのが怖い」のか、
「ウンチをするのが怖い」のか、
「遊びを中断するのが嫌」なのか。
理由はそれぞれ違います!!

だからこそ、
「どうしたらトイレに行かせられるか?」
だけを考えるのではなく、
「この子は何につまずいているんだろう?」
と一度立ち止まってみる。
それだけでも、関わり方が変わってくることがあります!!
2歳児の排泄、無理に進めなくても大丈夫
トイレトレーニングというと、
「夏の間にオムツを外そう」
「2歳になったらパンツにしよう」
というイメージを持つこともありますよね。
確かに、薄着になりやすい夏は、衣服の着脱がしやすかったり、
濡れたときに洗濯しやすかったりするため、排泄を意識するきっかけにはなります。
でも、
「夏だから必ずオムツを外さなければいけない」わけではありません。
排泄の自立には、体の発達だけでなく、子どもの気持ちや理解、
生活リズムなど、いろいろなことが関係します!!
周りの子がパンツになっていると、
「うちの子だけ遅れているのかな?」
と焦ることもあると思います。
でも、同じ2歳児でも進み方は本当にさまざまです。
「まだできない」ことだけを見るのではなく、
「今、この子はここまでできるようになった」
という部分にも目を向けてみてください。
「トイレに行ってみる?」と選べるようにする
2歳頃になると、自分で決めたい気持ちも強くなります!
そのため、
「トイレ行くよ!!」
と大人がすべて決めるより、
「おしっこ出そう?トイレ行ってみる?」
「今行く?それとも遊びが終わってから行く?」
など、できる範囲で選択肢を渡すのも一つです。
(ただし、ギリギリにならないように・・・笑)
もちろん、本当に排泄を我慢している場合は待つ必要はありません。
でも、「自分で決めた」という感覚が、トイレに向かうきっかけになることもあります。

「できた!」だけを褒めなくてもいい
トイレでおしっこができたら、
「できたね!」
と喜びたくなりますよね!!
もちろん、それは素敵なことです。
でも、排泄の自立には「できた」以外にもたくさんの小さなステップがあります。
トイレに行けた。
便器を見る事ができた。
ズボンを自分で下げられた。
便座に少し座れた。
おしっこが出たことを教えてくれた。
排泄後に手を洗えた。
そんな一つひとつの経験も大切です。
「トイレで出せたかどうか」だけで子どもの頑張りを判断しない。
これは、2歳児の排泄を見ていくうえで大切にしたいことの一つです。
排便だけできないときは「便秘」にも注意
排便だけトイレでできない場合、単純に「トイレが嫌だから」とは限りません。
ウンチが硬い、排便時に痛がる、何日も便を我慢するなどの様子がある場合は、
便秘が関係している可能性もあります。

特に、
「ウンチをしたそうなのに我慢している」
「排便するときに痛がる」
「便が硬い」
といった様子が続く場合は、トイレトレーニングだけの問題と考えず、
小児科などに相談してみることも大切です。
便が硬くて痛い
↓
ウンチを我慢する
↓
さらに便が硬くなる
↓
もっと排便が怖くなる
という悪循環になることもあります。
実際に、トイトレ を始めてから、便意を我慢して便秘になってしまった子どもが
たくさんいました。。
「トイレでウンチをしてほしい」と思う気持ちはもちろんありますが、
まずは痛みなく排便できることを優先して考えてあげたいですね。
保育士が2歳児の排泄で大切にしていること
保育園で2歳児の排泄を見ていると、
「おしっこはすぐできるようになった子」
「ウンチだけ時間がかかった子」
「トイレに座ることを嫌がった子」
「布パンツの感触が苦手だった子」
本当ーーーーにさまざまな子がいます!!

だから私は、
「2歳だから、これができなければいけない」
と一つの基準だけで見ないようにしています。
それよりも、
「この子は今、どこまでできているかな?」
「何が嫌なのかな?」
「何ならできそうかな?」
と、その子の姿を見ること。
排泄は毎日のことだからこそ、大人が焦るほど、子どもにもその焦りが伝わってしまうことがあります。
うまくいかないときは、一度立ち止まって、
「できない」ではなく「まだ難しいところがある」
と考えてみるのもいいかもしれません。
まとめ|2歳児の排泄は「できない理由」を見つけることから
2歳児の排泄の悩みは、一人ひとり違います。
・おしっこはできるけれど排便だけできない
・排便はできるけれどおしっこが難しい
・トイレに座ることを嫌がる
・トイレそのものを怖がる
・布パンツの素材を嫌がる
・遊びを中断してトイレに行くことを嫌がる
など、さまざまなつまずきがあります。
だからこそ、
「どうしてできないの?!?!」
ではなく、
「どこが難しいのかな?」
と考えてみる。
トイレに行けた。
便座に座れた。
おしっこが出たことを教えてくれた。
パンツを履いてみた。
そんな小さな一歩も、排泄の自立につながっています!!
夏が終わるからといって、焦らなくても大丈夫!!!
周りの子と比べるのではなく、昨日のその子自身と比べながら。
その子なりのペースで、少しずつ進んでいけたらいいのではないでしょうか。
そして、排便時の痛みや便秘など、気になる症状がある場合は、
トイレトレーニングだけの問題と考えず、
必要に応じて医療機関にも相談してみてください。
毎日の排泄が、親子にとって「できる・できない」を競う時間ではなく、少しずつ自信を積み重ねる時間になりますように・・・!!
🔗合わせて読みたい
・2歳児の癇癪がひどいのはなぜ?

・イヤイヤ期は全部付き合わなくていいという考え方を保育士ママが提唱

・2歳児がご飯中に立ち歩くのはなぜ?

・2歳児が叩くのはなぜ?

[PR]

