2歳児がウンチだけトイレでできないのはなぜ?嫌がる理由と保育士がすすめる関わり方

家庭について

「おしっこはトイレでできるようになったのに、ウンチだけオムツでする……」

「トイレでウンチをしてほしいけど、嫌がってしまう」

「もう2歳なのに、ウンチだけオムツって大丈夫?」

トイレトレーニングが進んでくると、こんな悩みが出てくることがあります。

特に、

おしっこはトイレでできるのに、ウンチだけは絶対にオムツ。

そんな姿を見ると、

「ウンチもトイレでできるようになってほしい!!」

「このままで大丈夫なのかな?」

と焦ってしまいますよね。

でも、保育園で2歳児の排泄を見ていると、

おしっことウンチが同じペースでできるようになるとは限りません。

実際に、トイレでおしっこができるようになっても、ウンチはオムツでする子はいます。

今回は、2歳児がウンチだけトイレでできない理由と、無理なくトイレでの排便につなげるための関わり方を、保育士目線でお話しします。

2歳児がウンチだけトイレでできないのは珍しいことではありません

まず知っておきたいのは、

「おしっこはできるのに、ウンチはできない」こと自体が、必ずしもおかしいわけではない

ということです。

排尿と排便では、体の感覚や排泄するときの姿勢などに違いがあります。

また、子どもにとって「ウンチをする」という行為は、大人が思っている以上に大きな変化を伴うことがあります。

今までオムツの中でしていたウンチを、急に便器に座ってする。

これは、大人が思う以上に勇気がいることなのかもしれません。

だから、

「おしっこができるんだから、ウンチもできるはず!」

と考えるより、

「ウンチはウンチで、別のハードルがあるのかもしれない!!!」

と考えてみることが大切です。

2歳児がウンチだけトイレでできない理由

では、なぜウンチだけトイレでできないのでしょうか。

① オムツのほうが安心する

今までずっとオムツでウンチをしてきた子にとって、

オムツは「ウンチをする場所」として安心できる存在になっていることがあります。

トイレでウンチをするように言われても、

「いつもの場所じゃない・・・」

というだけで不安になることも。

特に2歳頃は、慣れたやり方を好むこともあります。

大人からすると、

「トイレですればいいだけじゃん!」

と思ってしまいますが、子どもにとっては大きな変化なのかもしれません。

② ウンチが出る感覚が怖い

おしっこと違い、ウンチが出るときには、

「お腹に力を入れる」

「ウンチが下りてくる」

「お尻から出てくる」

という独特の感覚があります。

その感覚を怖いと感じる子もいます。

特に、一度ウンチをするときに痛かった経験があると、

「ウンチ=痛い」

と感じてしまうこともあります。

すると、

ウンチがしたい
↓
痛かったことを思い出す
↓
ウンチを我慢する
↓
便が硬くなる
↓
さらに痛くなる

という悪循環につながることがあります。

③ トイレで踏ん張りにくい

ウンチをするときには、体を安定させることも大切です。

便座に座ったときに足が床につかなかったり、体が不安定だったりすると、

「なんだか力を入れにくいな・・」

と感じることがあります。

大人でも、足が宙に浮いた状態でウンチをするのは落ち着きませんよね!?

2歳児ならなおさらです!!

トイレでウンチをするときは、足元が安定する環境を整えることも大切です。

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トイレに取り付ける足台は必須かなと思います!!

よければ参考までに・・・!

④ トイレに落ちてしまいそうで怖い

大人には十分な大きさに見える便器でも、2歳児からすると、

「大きな穴」

に見えることがあります。

「落ちそう・・・」

「怖い!!!」

と感じている可能性もあります。

さらに、ウンチをした後に水を流すと、

「自分のウンチが流れていっちゃう!!」

と怖がる子もいます。

トイレに対する恐怖心がある場合は、無理に座らせるよりも、まずは安心できる環境を作ることから始めてみましょう。

⑤ 「ウンチはオムツ」という習慣ができている

これも大きな理由の一つです!!

今までずっと、

「ウンチがしたい」
→オムツでする

という流れだったのなら、子どもにとってはそれが当たり前です。

それを、

「今日からウンチはトイレね」

と急に変えるのは、なかなか難しいもの。

習慣は一日で変わるものではありません。

「オムツでウンチをする」という今までの経験を否定するのではなく、少しずつ次の段階へ進めていくことが大切です。

「ウンチはオムツでする」とき、無理にトイレへ連れていかなくてもいい

「ウンチが出そう!」

と言われたら、

「じゃあトイレ行こう!」

とすぐに誘いたくなりますよね。

でも、そこで子どもが強く嫌がる場合は、無理にトイレへ連れていかないほうがいいこともあります。

なぜなら、

「ウンチをしたくなる=嫌なことをされる」

という印象につながってしまう可能性があるからです。

まずは、

「ウンチ出そうなんだね」

と受け止める。

そのうえで、

「オムツでウンチする?」

「トイレでウンチしてみる?」

と、少しずつ意識を向けていく方法もあります。

まずは「トイレでウンチ」ではなく「トイレに近づく」ことから

いきなり、

「今日からウンチはトイレ!」

にしなくても大丈夫です。

例えば、

ステップ1:ウンチが出ることを知らせてもらう

「ウンチ出そう・・・」

「ウンチ出た!!!」

と教えてくれるだけでも大切な一歩ですよ!!

ステップ2:ウンチが出そうになったらトイレへ行ってみる

まだオムツのままでも、

「ウンチ出そうだからトイレに行ってみようか」

と誘ってみる!!

トイレに行けただけでもOKなんです!!!

ステップ3:トイレでオムツを履いたままウンチをする

ここは子どもによっては大きな一歩になることがあります!!

「トイレでウンチをする」という場所の変化に慣れるところから始めましょう!!

ステップ4:少しずつオムツからトイレへ

子どもが「トイレでしてみようかな」と思えるようになってきたら、次の段階へ!!

もちろん、この順番が全員に合うわけではありません。

その子が安心できるところから、少しずつ進めていけばいいですよ!

「ウンチ出たね」と排便を言葉にしてあげる

2歳頃は、まだ自分の体の感覚をうまく言葉にできないこともあります。

だから、

「ウンチ出たね!!」

「お腹がムズムズしてきたね!」

「ウンチしたくなったら教えてね!!」

など、排便に関する言葉を大人が伝えてあげるのもおすすめです。

「ウンチがしたい」という感覚と、「ウンチ」という言葉が少しずつ結びついていきます。

「ウンチできたらご褒美」は慎重に

トイレでウンチができたら、

「シールをあげる!」

「お菓子を買ってあげる!」

という方法を考えることもありますよね!!

ご褒美がきっかけになってトイレに興味を持つ子もいます。

ただ、ウンチは毎日の自然な排泄です。

「ご褒美がないとウンチをしない」

という形になってしまうと、かえって親子で大変になることもあります。

ご褒美を使う場合も、

「できた・できない」

だけを評価するのではなく、

「トイレに行ってみたね」

「座ってみたね」

など、過程にも目を向けてあげたいですね!!

ウンチだけできないときこそ「焦らない」

周りの子がトイレでウンチをしていると、

「うちの子も早くできるようにしなきゃ」

と思ってしまうことがあります。

でも、排便の自立には個人差があります。

「もう2歳なのに・・・」

「おしっこはできるのに・・・」

と比べるほど、親子で苦しくなってしまうこともあります。

大切なのは、

「ウンチがまだトイレでできない」ことより、「今どこまでできているか」を見ること。

ウンチが出ることを教えてくれる。

ウンチが出そうだと知らせてくれる。

トイレまで行ってみる。

便器に座ってみる。

そんな小さな変化も、しっかり前進しているのですよ!!

こんなときはトイトレだけの問題と考えないで

「ウンチだけトイレでできない」ときに、もう一つ気をつけたいのが便秘や排便時の痛みです。

例えば、

・便が硬い
・排便するときに痛がる
・何日もウンチを我慢している
・ウンチをしたそうなのに出さない
・お腹が張っている
・便に血がつく
・便が漏れてしまうことが続く

などの様子がある場合は、トイレトレーニングだけの問題とは限りません。

「トイレでウンチをさせなきゃ」と頑張る前に、便の状態や排便時の様子を確認してみましょう。

気になる症状が続く場合は、小児科などに相談してください。

保育士として伝えたい「ウンチだけオムツ」の見方

保育園で2歳児の排泄を見ていると、

「おしっこはトイレでできるけど、ウンチはオムツ」

という子に出会うことがあります。

そんなとき、

「どうしてウンチだけできないんだろう?」

と考えるだけではなく、

「ウンチをするとき、どんな様子かな?」

と見るようにしています。

ウンチが出そうになると落ち着かなくなる子。

決まった場所に行く子。

オムツを持ってくる子。

「ウンチ」と教えてくれる子。

トイレに行くことは嫌がるけれど、排便の感覚は分かっている子。

一見すると「ウンチができない」ように見えても、実はその子なりにたくさんのことが分かっている場合があります。

だからこそ、

「まだトイレでできない」だけでなく、「ここまで分かるようになった」という部分も見てあげたい。

そう思っています。

まとめ|2歳児のウンチがトイレでできなくても、焦らなくて大丈夫

2歳児がウンチだけトイレでできない理由には、

・オムツのほうが安心する
・ウンチが出る感覚が怖い
・排便時に痛かった経験がある
・便座で踏ん張りにくい
・トイレに落ちそうで怖い
・水を流す音が怖い
・オムツでウンチをする習慣ができている

など、さまざまな可能性があります。

だから、

「おしっこはできるのに、どうしてウンチはできないの?」

と焦る必要はありません。

まずは、

「この子は何が不安なのかな?」

と考えてみる。

トイレに行ってみる。

便器を見てみる。

座ってみる。

ウンチが出そうだと教えてみる。

そんな小さな経験を積み重ねながら、その子のペースで進んでいけばいいのです。

そして、排便時の痛みや便秘、便を我慢する様子などがある場合は、

トイトレだけの問題と考えず、医療機関に相談することも大切です。

「ウンチだけオムツ」も、その子なりの理由があるのかもしれません。

できないことを急いで直すより、

「今、この子は何ならできる?」

を見つけてあげる。

それが、トイレでウンチをすることへの一歩につながっていくのではないでしょうか?!

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