保育園で噛まれた子の保護者対応|信頼を失わない伝え方とポイント

保育について

「今日、お子さんがお友達に噛まれてしまいました。」

保育士として、この一言を保護者へ伝える瞬間は、

本当に、、とても緊張しますよね。

伝え方を間違えると、

「ちゃんと見ていてくれなかったの?!?!」

「また同じことが起きるのでは・・・?」 

と不信感につながることもあります・・・。

一方で、誠実に対応することで、

「先生たちも一生懸命見てくれているんだ」

と安心してもらえるケースも少なくありません。

私は幼稚園・保育園・認定こども園で勤務してきましたが、

噛みつきは特に1〜2歳児クラスでは珍しいことではありませんでした。

この記事では、噛まれた子の保護者へどのように伝えれば信頼関係を保てるのかを、

現場経験をもとに詳しく解説します。


保育園で噛みつきはなぜ起こる?

まず知っておきたいのは、

噛みつきは1〜2歳頃の発達では珍しくないということです。

言葉で気持ちを十分に伝えられない時期は、

  • おもちゃを取られた
  • 順番を待てなかった
  • 悔しかった
  • 甘えたい気持ちがあった

など、さまざまな感情が噛むという

行動につながることがあります。

もちろん防げるように見守ることは大切ですが、

保育士が複数の子どもを見ている中では、

一瞬の出来事として起きてしまうこともありますよね・・・。

※噛みつきの原因については、別記事「1〜2歳児が噛むのはなぜ?」でも詳しく紹介しています。


保護者対応で最も大切なのは「最初の一言」

保護者対応では、最初の印象がとても重要です。

まずは落ち着いて、事実を丁寧に伝えましょう。

例えば、

「本日、お友達との関わりの中で、お子さんが腕を噛まれてしまいました。

私たちの見守りが十分ではなく、

ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。」

最初に、「こちらも見ていたのに止めきることができなくて申し訳ない」と、

謝罪の気持ちを伝えることで、保護者も話を受け入れやすくなります。


事実を正確に伝える

保護者は「何があったの?」と不安になります。

そのため、

  • いつ起きたのか
  • どんな場面だったのか
  • ケガの程度
  • 応急処置
  • その後の様子

を簡潔に伝えましょう。

例えば、

「自由遊びの時間に、お友達が〇〇さんのおもちゃを取ろうとした場面で起きました。

すぐに冷やして様子を見ています。怪我は薄くなっていて、現在は元気に遊んでいます。」

といったように、事実だけを伝えることが大切です。


相手の子どもの情報は伝えすぎない

これは、園によって違うのでは・・・?

私は何園か務めましたが、その中でも対応はまちまち。

どんな場合でも、相手の名前を伝える場合もあれば、

一切相手の名前は伝えない方針のところもありました。

どちらにせよ、

「お友達との関わりの中で起きた出来事です。

今後しっかり見守っていきますね。」と、

その子どものせいにせず、こちらが止められなかった、

という気持ちをお伝えすることが大事だと思います。


今後の対策まで伝えると安心感につながる

謝罪だけで終わるよりも、

「今後どうするのか」

を伝えることで安心感が生まれます。

例えば、

  • 遊び方や子ども同士の距離に配慮する
  • 保育士同士で情報共有する
  • 噛みつきが起きやすい場面では見守りを強化する

など、具体的な対策を伝えましょう。

「今後も職員間で共有し、再発防止に努めます。」

この一言だけでも、今後の対応を考えてくれているな、

と印象は大きく変わります。


保護者の気持ちを受け止める

中には、

「家でも痛い、、怖かったと話していました。」

「噛まれた跡は残りませんか?」

など、不安な気持ちを話してくださる保護者もいます。

そんな時は、すぐに説明するよりも、

まずは一旦、

「心配になりますよね。」

「ご不安なお気持ち、ごもっともです。」

と、まず気持ちを受け止めることが大切です。

共感があるだけで、保護者の安心感は大きく変わります。


やってはいけない保護者対応

次のような伝え方は、保護者の不信感につながる可能性があります。

「よくあることなので…」

保育士にとっては噛み付きは珍しいことではないことも承知でお仕事していますが、

保護者にとっては大切なお子さんに突然やってきた不意の出来事。

「よくあることなので、大丈夫ですよ。」

と言うのは、軽く受け止めているように聞こえるため避けましょう。

相手の子どもを悪く言う

「あの子はいつも噛む子なんです。」

などの発言は絶対にNGです。

一人の子どもを責めるような伝え方は、

「子どものせいにしている」と、園全体への信頼にも影響します。

言い訳が多い

「子どもの人数が多くて…」

「ちょっと目を離した隙に…」

と理由ばかり説明すると、保護者は納得しづらくなります。

まずは謝罪と事実を伝え、その後に再発防止策を説明しましょう。

余計な言い訳はいりません。


現場で感じること

保育士として勤務していると、

「もっと早く止められたのでは・・・」と落ち込むこともあります。

特に、自分の周辺で噛み付きが起こると、

「なんで、止められなかったんだ!!」と無念さが募ります。

私自身も、噛みつきが起きた日は保護者へ伝えるまで緊張しました。

ですが、保護者が求めているのは

「完璧に事故をなくすこと」だけではありません。

何が起きたのかを誠実に伝え、

子どもを大切に見てくれていることが伝われば、多くの保護者は安心してくださいます。

保護者との信頼関係は、

日々の積み重ねと丁寧な対応によって築かれていくものだと感じています。


まとめ

噛まれた子の保護者対応で大切なのは、

  • 最初に誠実な謝罪を伝える
  • 事実を正確に説明する
  • 相手の子どもの情報は必要以上に伝えない
  • 今後の対策を具体的に伝える
  • 保護者の気持ちに寄り添う

この5つです。

噛みつきは成長過程で見られることのある行動ですが、

保護者にとっては決して小さな出来事ではありません。

だからこそ、一人ひとりの気持ちに寄り添った丁寧な対応を心がけることが、

園への信頼につながります。

保育士としての経験を積み重ねる中で、

「安心して預けられる園だ」と感じてもらえるような保護者対応を目指していきたいですね!!

私も、まだまだ、安心の一言を探し中です。

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