2歳児がご飯中に立ち歩くのはなぜ?食べる姿勢を整えるために見直したいポイント

家庭について

「ご飯を食べていたと思ったら、すぐに立ち上がる…」

「何度『座って食べようね』と言っても、また立ってしまう」

「ちゃんと座って食べてほしいけど、毎回注意するのもしんどい…」

2歳頃になると、食事中に立ち歩いたり、椅子から降りたりすることが増えて、困っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

「落ち着きがないのかな?」
「しつけができていないのかな?」

と心配になることもありますよね。

でも、2歳児の食事中の立ち歩きは、単純に「行儀が悪い」「言うことを聞かない」ということだけではありません。

もしかすると、子どもが食べやすい姿勢や環境になっていないことが、立ち歩きにつながっている場合もあります。

今回は、保育士として2歳児の食事に関わってきた経験から、食事中に立ち歩く子どもへの関わり方と、まず見直したい「食べる姿勢」についてお話しします。


2歳児がご飯中に立ち歩くのはなぜ?

2歳児が食事中に立ち歩く理由は、一つではありません。

たとえば、

  • 食事に飽きてしまった
  • お腹がいっぱいになってきた
  • 周りに気になるものがある
  • 遊びたい気持ちが強い
  • 食事時間が長すぎる
  • 椅子やテーブルが体に合っていない
  • 足がブラブラして姿勢が安定しない

など、さまざまな理由が考えられます。

2歳頃は「最後まで座って食べる」ということ自体がまだ難しい時期でもあります。

だからといって、毎回好きなように立ち歩いていいというわけでもありません。

「なぜ立ってしまうのか?」を考えたうえで、必要なところは大人が環境を整えていくことが大切です。


「ちゃんと座って!」の前に、まず見直したいこと

食事中に子どもが立ち上がると、

「座って!」

「立たないよ!」

「ちゃんと食べて!」

と声をかけたくなりますよね。

もちろん、食事の場での約束を伝えることは大切です。

でも、何度言っても立ち上がる場合は、一度立ち止まってみてください。

「この子は、ちゃんと座れる環境になっているかな?」

と。

大人でも、足が床につかずブラブラした状態で長時間座っていたら、落ち着きませんよね。

2歳児なら、なおさらです。


ポイント① 足がブラブラしていない?

2歳児の食事の姿勢で、私がまず確認したいのが「足」です。

子どもが座ったとき、

足の裏が床や足台についていますか?

足が届かずブラブラしていると、身体を安定させにくくなります。

すると、

  • 椅子の上でモゾモゾする
  • 身体を前後に動かす
  • 足を椅子に引っかける
  • 立ち上がろうとする

といった姿につながることがあります。

もちろん、立ち歩きの原因がすべて「足がつかないこと」ではありません。

でも、食事中の姿勢が気になるなら、まず足元を確認してみるのはおすすめです。

足が届かない場合は、足台などを使って、足を安定させる方法があります。


ポイント② 椅子とテーブルの高さは合っている?

次に確認したいのが、椅子とテーブルの高さです。

子どもの身体に対して、

  • テーブルが高すぎる
  • 椅子が高すぎる
  • 座る位置が深すぎる
  • 足台が遠い

などがないか確認してみましょう。

子どもが食事をしやすい姿勢を作るためには、

**「とりあえず座れる椅子」ではなく、「食べやすい姿勢を作れる椅子」**という視点も大切です。

特に成長の早い2歳児。

少し前まではちょうどよかった椅子でも、

いつの間にか身体に合わなくなっていることがあります。

「最近、食事中に落ち着かなくなったな」と感じたら、

椅子やテーブルを一度見直してみてもいいでしょう。


ポイント③ 食事時間が長すぎない?

「全部食べ終わるまで座っていてほしい!!」

・・・そう思う気持ちは、よく分かります!!

でも、2歳児にとって長時間座って食事を続けることは簡単ではありません。

食べる量やスピードには個人差がありますし、

その日の体調や活動量によっても変わります。

最初は楽しそうに食べていたのに、

だんだん身体が動くようになってきた。

席を離れたがるようになった。

そんなときは、「もう食事を終えたい」というサインの可能性もあります。

「全部食べるまで!」と長時間食卓に座らせ続けるより、

「もうお腹いっぱいかな?」

「ごちそうさまにする?」

と子どもの様子を見ながら区切りをつけることも大切です。


ポイント④ 「座って」だけでは伝わりにくいことも

2歳児に、

「ちゃんと座って」

「立たないで」

と伝えても、また立ってしまう。

そんなこともありますよね。

これは、わざと大人を困らせているとは限りません。

「ちゃんと座る」というのが、2歳児にとっては意外と抽象的だからです。

「ちゃんとってどんなふう?」となるんですよね!

そんなときは、具体的に伝えてみましょう。

「お尻を椅子にぺったんこしようね」

「足はここに置こう」

「ご飯を食べるときは椅子に座ろうね」

など、どうすればいいのかが分かる言葉に変えてみます。

「立たない」という禁止だけではなく、

「こうすると食べやすいよ」

と伝えてあげるイメージです。


ポイント⑤ 食事中に気が散るものが多くない?

テレビを見ながらの食事は、子どもの注意がテレビに向いてしまい、

食事に集中しにくくなることがあります。

これは、今ではよく知られていることですよね。

ただ、テレビだけが原因とは限りません。

たとえば、

  • おもちゃがすぐ近くにある
  • きょうだいが遊んでいる
  • 食卓の上に気になるものがある
  • 大人が頻繁に話しかける
  • 周囲の音が大きい

なども、子どもの注意をそらすことがあります。

全部を完璧に取り除く必要はありません。

まずは、**「食事に集中しやすい環境になっているかな?」**と見直してみるだけでも十分です。


立ち歩いたら、どう対応する?

では、実際に食事中に子どもが立ち上がったら、どうすればいいのでしょうか。

私は保育現場では、まず落ち着いて声をかけることを意識しています。

例えば、

「ご飯食べるなら、お椅子に座ろうね」

と伝えます。

そして、戻ってきたら、

「座れたね」

「じゃあ続きを食べようか」

と、食事に戻れるようにします。

毎回大きな声で叱ったり、何度も注意を繰り返したりする必要はありません。

ただし、立ち歩きながら食べることを当たり前にしないことも大切です。

「立ってもいいよ」「食べながら歩いてもいいよ」としてしまうのではなく、

食べるときは座る

という基本的なルールは、繰り返し伝えていきます。


「立ったら即終了」にすればいい?

「立ったら食事終了」という対応を聞くこともあります。

家庭のルールとして決めること自体が悪いわけではありません。

ただ、2歳児の場合は、

「遊びたいから立った」

「もうお腹いっぱいで立った」

「姿勢がつらくて立った」

では意味が違います。

だからこそ、立った=すぐ叱る、すぐ食事終了とする前に、

子どもの様子を見ることをおすすめします。

「もうお腹いっぱいなのかな?」

「姿勢がしんどいのかな?」

「今日は食事より遊びたい気分なのかな?」

と考えてみる。

そのうえで、

「食べるなら座ろうね」

と伝えていく。

この積み重ねが、食事の習慣につながっていきます。


2歳児の食事は「しつけ」だけで考えない

食事中に立ち歩くと、

「ちゃんと座って食べられるようにしなきゃ」

「しつけができていないと思われたらどうしよう」

と焦ってしまうことがあります。

でも、2歳児はまだ身体も心も発達の途中です。

食事のマナーを教えることはもちろん大切。

でも、その前に、

子どもが食べやすい環境になっているか

を大人が整えてあげることも大切です。

「座って食べなさい」と言うだけではなく、

「足はついているかな?」

「椅子の高さは合っているかな?」

「食事時間が長すぎないかな?」

「今、この子はもうお腹いっぱいなのかな?」

と見てみる。

そうすると、「立ち歩く」という行動の見え方も少し変わってくるかもしれません。


家庭でチェックしたい!2歳児の食事環境

最後に、簡単なチェックリストにしてみました。

□ 足の裏が床や足台についている

□ 椅子の高さが子どもの身体に合っている

□ テーブルが高すぎない

□ 食事中に身体が安定している

□ 食事時間が長くなりすぎていない

□ テレビやおもちゃなど、気が散るものが多すぎない

□ 「座って」だけではなく、具体的な言葉で伝えている

□ 子どもが立った理由を一度考えている

全部できていなくても大丈夫です。

まずは、一つだけ見直してみるところから始めてみてください。

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椅子を見直す際の私のおすすめ貼っておきます!

・絶対に足置きはあったほうがいい。

・せっかく買うなら長く使えるやつがいい

最低限この二つは絶対に譲れないポイントです!!


まとめ|「座って!」の前に、食べやすい環境を見直してみよう

2歳児が食事中に立ち歩くのには、さまざまな理由があります。

「行儀が悪いから」と決めつけるのではなく、

  • 足がしっかりついているか
  • 椅子やテーブルが身体に合っているか
  • 食事時間が長すぎないか
  • 気が散るものが多くないか
  • 子どもに伝わりやすい声かけができているか

などを、一度見直してみましょう。

もちろん、食事中に立ち歩かないというルールを教えることも大切です。

でも、

「ちゃんと座って!」と注意する前に、「ちゃんと座れる環境かな?」と考えてみる。

それだけでも、子どもへの関わり方が少し変わるかもしれません。

2歳児の食事は、毎日同じようにはいきません!!

食べる日もあれば、食べない日もある。

落ち着いて食べられる日もあれば、

今日はどうしたの?というくらい立ち歩く日もある。

そんな「うまくいかない日」も含めて、少しずつ食事の習慣を作っていければ十分です◉

毎日の食事で頑張っているママ・パパへ。

「今日も座らなかった…」と落ち込む前に、まずは子どもの椅子と足元をちょっと見てみませんか?

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