朝、保育園の玄関で泣きながらガッシリしがみつくわが子。

「ママがいい!」
「保育園行かない!」
そんな姿を見ると、
「無理に預けて大丈夫なのかな…」
「私まであの姿を見ていると泣きそう…」
と、胸が苦しくなりますよね・・・
私自身、3人の子どもを育てる母であり、2歳児クラスを担任を何度もしています。
保護者の方からも、
「毎朝泣いてしまって心配です。」
「保育園が嫌いになってしまったのでしょうか。」
と相談を受けることは少なくありません。
でも、保育園でたくさんの2歳児を見てきた中で感じるのは、
「保育園が嫌いだから泣いている」とは限らないということです。
この記事では、2歳児が保育園へ行きたくないと泣く理由と、
家庭でできる対応について、現役保育士の視点からお伝えします。
2歳児が保育園に行きたくないと泣くのはよくあること
まずお伝えしたいのは、
2歳児が登園時に泣くことは珍しいことではありません。
保育園では、
- ママと離れたくない
- 抱っこから降りたくない
- 玄関で動けなくなる
- 泣きながら登園する
そんな姿を毎年たーーーくさん見ています!
「うちの子だけ…」
と思わなくて大丈夫です!!

2歳児は心も大きく成長している時期だからこそ、
こうした姿が見られることがあります。
理由① ママやパパと離れるのが寂しい
2歳頃になると、家族とのつながりがより深まります。
だからこそ、
「一緒にいたい!」
という気持ちも強くなります。
保育園が嫌なのではなく、
大好きな人と離れることが悲しい。
そんな気持ちを泣いて表現している子も多いです。

理由② 保育園へ行く意味がまだ分からない
大人は、
「仕事だから。」
と分かっています。
でも2歳児には、その理由はまだ理解できません。

「なんでママだけ行っちゃうの?」
そんな気持ちでいっぱいなんです。
理由③ 朝は気持ちが不安定になりやすい
朝は、
- 起きる
- ご飯
- 着替え
- 歯磨き
- 登園
と、やることがたくさん。
眠かったり、お腹が空いていたりすると、
それだけでも気持ちが不安定になります。。
以前の記事でもお伝えしたように、
朝の支度を嫌がる子はとても多くいます。

朝ぐずりと登園しぶりは、セットで見られることも少なくありません。
実は保育園ではすぐに泣き止む子も多い
保護者の方から、
「あの後、ずっと泣いていましたか?」
と聞かれることがあります。
でも実際には、
玄関では涙が止まらなかった子が、
数分後には好きなおもちゃで遊び始めたり、
お友達と笑顔で過ごしたりすることも珍しくありません。
保護者の方が行ってしまった後に、
「今日はどうかな?」と見守っていると、
5分後にはおままごとを始める子。
朝おやつの時間にはすっかり元気な子。
少し先生に抱っこされただけで、元気がチャージされ、
自分で友達に「おはよ!」と挨拶に行く子。
本当ーーーにたくさんいます!!
もちろん個人差はありますが、
保育士として見ていると、
泣いている時間より、笑って過ごしている時間の方が長い子もいます!!

だから、朝の姿だけで
「保育園が嫌いなんだ」と決めつけなくても大丈夫です!
実際には見えなくて心配ですよね!でもたくさん楽しんでいますよ!
家庭でできる対応
園のことだとしても、
家庭でも対応できることがいくつかあります。
どれも難しくないので、書いていきますね!
「泣いてもいいよ」と気持ちを受け止める
「泣かないの!」
ではなく、
「寂しいね・・!」
と気持ちを受け止めてもらえると、子どもは安心します。
笑顔で送り出す
泣いている姿を見ると心配になりますが、
何度も戻ったり長くお別れしたりすると、
かえって離れにくくなることがあります。
短く、あっさりと、
「いってきます」「いってらっしゃい」を伝えることも大切です。

朝は少しだけ余裕を作る
時間に追われると、
「早く!」
が増えてしまいます。
毎日朝は本当に忙しいですが、
5〜10分早く動くだけでも、朝の雰囲気が変わることがあります。
すぐできる3つの工夫
↑の家庭でできる対応は、
どちらかというと、気持ちの持ちようの話。
ここからは、実践編です!
①前日の夜に保育園の話をしておく
いきなり、保育園登園の朝を迎えるよりも、
前日の夜のゆったりした時間に、
「明日は大好きな〇〇先生いるかな?」
「明日は園庭で遊べるかな?」
など、登園に対して楽しいイメージを持てるような
会話をしておくと、朝の不安が少し和らぐこともあります。
②お別れは短くあっさり
↑でも話しましたが、
これは保護者にお願いしたいです。
別れ難いのも重々承知です。
でも、別れの時間が長ければ長いほど、
子どもも気持ちを切り替える時間を失います。
「言ってくるね!また夕方ね!」と
あっさりと送り出しをお願いします。
③お迎え後の楽しみを作る
「帰ったら一緒に絵本読もうね!」
「今日はいっぱいギューーってしようね!」
など、小さな楽しみがあると、「頑張ったらいい事があるんだ」と
安心につながることもあります!
実際に見た、ある親子の話
お母さんが、育休を明けて、仕事を再開することで、
2歳児クラスから入園してきた男の子。
ものすごーーーく泣いていました!
「家のティッシュで涙拭きたい」「パパに会いたい」
「もうお家帰る時間」と、
喋ることも上手だったため、あの手この手で帰ろうとしていました!
泣き叫んでいたその子を見て、やはり後ろめたさを感じていたご両親。
私たちでお預かりした後、ドア越しに涙ぐむ様子も見えました・・・
お母様も、その子の泣き叫ぶ様子を見るのが辛かったのだと思います。。
園での様子、家での様子をお互いに相互共有して、
園でも家庭でもその子の気持ちを受け止めながら、
その子の好きなことをたくさん経験できるようにしていきました!
1ヶ月ほど経つと、泣かずに登園できることも増えましたよ!
やはり、「受け止める」ことは、大事なんだと感じたケースでした。

私が現場で感じること
2歳児クラスを担当していて思うのは、
登園時に泣いていた子ほど、安心できる保育士や友達を見つけると、
とびきりの笑顔を見せてくれることです!
だから私は、保護者の方へ
「泣いていても、その後は安心して遊べていますよ。」
とお伝えするようにしています。

保護者は朝の姿しか見られません。
だからこそ、園での様子を丁寧に伝えることも
保育士の大切な役割だと感じています!
よくある質問
今までの保育士経験の中で、よく聞かれた質問について
Q&Aを書きます!
Q. 保育園で泣くのはいつまで続きますか?
子どもによって違いますが、
環境に慣れるにつれて少しずつ落ち着いていく子が多いです。
新年度や長期休み明けなど、一時的に泣く姿が増えることもあります。
Q. 毎日泣いていても預けて大丈夫ですか?
保育士と様子を共有しながら見守ることが大切です。
登園時は泣いていても、
その後は元気に遊んでいる子もたくさんいます。
心配なことがあれば、
一人で抱え込まず担任へ相談してみましょう。
Q.先生は迷惑だと思ってない・・?
これは本当によく聞かれます。
「迷惑ですよね、ごめんなさい。」
と謝罪をしながら毎日預けるお母様もいたぐらいです。
何度も言いますが、
大好きな保護者の方と離れるのが寂しい。
これは当たり前の感情ですし、ちゃんと愛情関係が育まれている証拠です。
泣きながら登園しても、ずっと泣いている子どもは多くありません。
全然気にされなくてOKです!!
Q.仕事を休まなくていい?
もし、泣いているのが体調不良のせいだという場合は、お休みを取らざるを得ないと思います。
しかし、登園しぶりから泣いている場合は、
預けてしまって大丈夫です!
預かった後は、ケロッとしていることも多いし、
「泣いたら休める」という経験をさせると休み癖もついてしまいます・・・
保育士に任せてください!
まとめ
2歳児が保育園へ行きたくないと泣く理由には、
- 大好きな家族と離れるのが寂しい
- 保育園へ行く理由がまだ理解できない
- 朝は気持ちが不安定になりやすい
といった発達ならではの背景があります。
毎朝泣かれると、保護者も胸が苦しくなります。
保護者の方は、
「泣かせてしまって申し訳ない」
「かわいそうなことをしている」
と自分を責める事があります。
でも、保育園でたくさんの子どもたちを見てきた経験の中で、
毎朝泣いていた子が、笑顔で
「行ってきます!!」
と登園できる日が来るのをなんども見てきました!!
今あなたのお子さんが
朝の登園で泣いているということは、
今はまだその途中にいるだけです。
そして、
泣いている朝だけが、その子の一日ではないということ。
少しずつ安心できる場所が増え、
笑顔で過ごせる時間もきっと増えていきますよ!!

焦らず、お子さんの気持ちに寄り添いながら、
一歩ずつ成長を見守っていきましょう!!
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